京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

強化練習成果

 連休中に行われていた篠笛の合宿稽古に参加しなかったので、連日自宅で自主強化練習に取り組んだ。
 強化練習初日、1時間程経過して、ふ、と唄口につけた唇の位置をずらしたその瞬間、一筋の光明がパッと射した。・・・太い音が出るではないか。しかも呼吸は楽チン。どうやら吐く息のほとんどが、効率良く音に変わっているらしい。明らかにピントが合った。やった〜。
 しかしながら、これまでよりもほんの少し唄口を下げただけで、これほどまでに劇的に音が変化するとは・・・。
 どうやら先生の言うところの「少し」というのは、ミクロン単位の話のようだ。生徒の唇の感触では「少し」は、ミリ単位だった。いや、ミリやミクロンを感じ分ける事ができるほど微妙で繊細な唇を持ち合わせていなかったというのが本当かもしれない。緊張して力が入っていたのか、唇の状態を観察したりコントロールしたりが不可能だったのかもしれない。例えば心臓などの臓器と同じように、我が唇ながら自分の意志で動かしていた訳ではなかったような気がする。
 今回の強化練習で、やっと唇に意識が及んだ。やっと唇がいうことをきいてくれる一瞬をつかんだ。先は長い。