京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平成女鉾

京都会館の中庭に鉾が建っていた。まだ裸の状態で、縄で縛られている様子が丸見えである。訊けばこの鉾は、平成に入ってからできた女鉾との事で、前述のような表現をするのは少々はばかられることであった。しかし化粧をしていない素ッピンもシンプルで力強…

京都横笛会かぐや姫連中

ところで、最近デビューした京都横笛会かぐや姫連中、その名の由来だが、これはもちろん、竹取物語から来ている。竹笛を手に取って吹いている、竹から生まれたかぐや姫たちという意味である。また連中のほとんどが独身女性であることも、かぐや姫そのもの。…

目指せ胴長

母の単。元は袷で白地だったそうだが、何かの用事で急遽単にして、くすんだ緑に染めたそうな。もう何十年も前の事。お彼岸も過ぎたのにまだ暑く、帯を結ぶ稽古をする気にもなれず、またもや母に着へてもらう。一方、数日前、女子大生が浴衣を着るのを手伝っ…

高砂稽古

[rakuten:bookfan:11505878:image] 能楽大連吟 高砂の初稽古。譜面を読むのが苦手なので、ひたすら先生(能楽師)が謡っている姿を見て聴いて、その後について謡う。門前の小僧ならぬ門前のおばちゃんである。西洋の合唱とは別物で、あまり口を大きく開けず…

淡々と

淡々と新幹線に乗り、淡々と東京へ日帰り出張。笛や謡いで呼吸を整えていると、淡々と、ということが徐々にできるようになってきたような気がする。ま、順調におばちゃん化、つまり開き直ってきた、とも言える。よし、この調子で。

笛ダブル

[rakuten:kimono-kobe:10000669:image] 昼間はデイサービスで、長寿のお祝い演奏(伴奏)と神楽舞(獅子舞ともどき舞)を披露した。もどき(酔っ払いの道化者)、大ウケ!バックに囃子が流れるだけで完全な無言劇だが、身振り手振りだけで、話の筋もお年寄り…

11弦ギターの音波

急遽開催が決まった、辻幹雄さんの11弦ギターの演奏を聴きに。各紙で報道された長崎の鐘-平和への祈り−ツアーと並行してつくられた、バッハの作品CDができたてのホヤホヤで湯気がたっていた。 辻さんは、わたくしの篠笛の師匠(原彰宏)や大師匠(鯉沼廣行)…

敬老演奏

長寿のお祝いにデイサービスでのしの笛演奏(伴奏)と獅子舞。ほとんどの方が90代だが「あんたはん、5,6年前から毎年来てくれたはりますなぁ」と、40代のわたくしでも忘れているような事をしっかり憶えておられて、歌声も達者だ。また、わたくしが読めない漢…

ゼストみんなの文化祭

お蔭さまで、無事ゼストみんなの文化祭での発表が終わった。あっ、着物の写真撮るの忘れた!しかし、笛はまぁまぁ普通に吹けたので、よしとする。何より、ぴーひゃらーとお囃子を吹き始めると、通りすがりの人たちが足を止めてくれ、もどき(酔っ払いの道化…

棲み家

8月の始めにベキッと折れた大木の幹が玉切りにされ、その場に置かれた。引き続き、多様な生き物たちの棲み家になって生き続けるだろう。比較的細めの枝は薪にして、休憩所の薪ストーブの燃料になるかな。いずれにせよ、命は巡り、引き継がれてゆく。

高砂

高砂や この浦舟に帆を上げて この浦舟に帆を上げて 幼少のみぎりより、お経や長唄(歌舞伎の音楽)を耳にする、篠笛で民謡や祭囃子を吹くなどと巡っていったら、50を前にして謡(うたい)にぶち当たり、年末に高砂を謡う「能楽大連吟(だいれんぎん)」とい…