京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 バレー部の危機

 母校のバレー部が部員不足に悩んでいるのは今に始まったことではないが、今年はより深刻な事態に陥っている。一昨日、新OBOGとして参加した短期2回生、4回生が卒業すると、部員ゼロ、の休部状態となってしまうのだ・・・。だから、ここ二期ほど関西リーグ戦も棄権しているのだ。
 原因は色々重なっていて、現役が新入部員の勧誘をさぼったという訳でもなさそうだ。その証拠に、新OGの二人がOB総会で創部者以下お歴々を前に挨拶をする中で、「先輩方が長い間受け継いで来られたクラブをこんな状態にしてしまって、ほんとうに申し訳ありません。すみません・・・」と謝罪して涙をこぼすのだ。あの様子は演技ではなかった。感極まった、だけでもなかった。ほんとうに申し訳なく思っているし、自分達も悲しく悔やんでいる。
 わたくしはその姿を目にして、まるで自分の娘が苦悩しているようで、もらい泣きしそうになった。涙が一粒だけ下まつ毛にとまった。わたくしが現役だったらあんな挨拶はできない。あっしにゃ義理も人情も無い、と断言してとっとと自分も退部している、可能性が高い。そんな予測もたつほどなので、現役たちの殊勝な姿にがーんと胸うたれた。こんな真面目なええ子ぉがバレー部に入っているのか!良き伝統は続くんやなぁ、とある意味うれしくも思った。
 思わず「気にすんな。あなた達のせいじゃない」と声が喉元まで出かかったが、大先輩(初代会長)が隣にいらっしゃるゆえ、ぐっと飲み込んで「ご苦労さん」と小さくつぶやくだけに留めた。ら、隣の大先輩が「ご苦労さんやった」ともう少し大きな声で現役に声をかけてくださったので、現役共々わたくしまでもが救われた気持ちになって安堵した。
 OB会に関しては協力者も多く、会の存続は充分可能なのだが、現役部員の入部に関しては、どうも良いアイデアが浮かばない。どうしたもんだか。