京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 海の砂漠

 この浜にきて、思わず♪月の〜砂漠を〜はるばると〜旅のらくだが行きました〜♪と奏でそうになった。
 あまりに海水の透明度が高く、沖のほうまで果てしなく続く砂の海底が、まるで砂漠のようにみえた。
 砂に刻まれた波形まですっきりとみえる。まさに神業でつくられたとしか思えない、静謐で凄然とした美しさ。穏やかで自由な状態。ここは、彼岸、か?
 あいにく周囲にらくだはいなかったが、夕方の空には透けた三日月が出て、一層、海の砂漠の様(さま)が満ち満ちていた。