京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 比叡山へ

 町中のアスファルトの照り返しと排気ガスから逃げるようにして、お山を目指す。ウチの最寄りのバス停からバス一本で比叡山頂へいけることに今更ながら気づいた。
 ドライブウェイを走る途中、眼下に琵琶湖が見えたので無動寺バス停で降りる。一歩山内へ入ると、ツクツクボーシの大合唱。涼しい〜!笛を持っていたので、合奏する。

 山内をぶーらぶら歩き、うっかりと拝観料を払ってしまった(ハイキングで通過するだけなら、無料です)ので、根本中堂内へ。丁度お勤め中だったので、般若心経をあげる(途中うろ覚え)。ここでもパチパチと火のはぜる音との合唱。鎮まります〜。沈潜します〜。正座したまま寝てしまいそう〜。



   
目を覚まし、再び山内を京都方面へ向かう。途中、道端にコガネムシの群れが!何かの前触れ?♪コガネムシは金持ちだ、金蔵たてた蔵たてた♪・・もしかしたら、宝くじが当たる、とか・・・?買うてへんけど。

 ぱーんと開けたところで、また笛を吹く。お地蔵さんたちが聴いていてくれる。


 ここ、ここ!こういう木陰と木漏れ日の降る場所に身を置きたいのだ。できればハンモックを吊りたい。大きく深呼吸をして伸びをして、しばしたたずみ、また笛を。まさに木霊(こだま)〜。極楽〜。一生、居たい〜。





 またハッと我に返り、歩を進めて、比叡山人工スキー場跡まで下りてきた。懐かしい場所。高校生の頃までスキー板かついで来てたなぁ〜。リフトの切符切りのおじさんが、何度も同じ所にハサミを入れて、おまけしてくれたなぁ〜。あの頃から皆様の親切に育まれて、遊びほうけていたなぁ〜。今更ながら、ありがとうございました〜。お蔭様で立派な遊び人へと成長しました。
 京都へ下りるケーブル乗り場の広場からの眺め。京都の町が一望できるし、遠くは大阪のビル群までバッチリ見えた。
 ここは、中学時代の耐久歩行会のゴール地点。当時は、こういう景色を見て美しいなぁと感じるような感性もまだ育っていなかった。身軽さにあかして、麓からの登山道を走って登ってくるような山ガールだったなぁ。


 ケーブル乗り場の広場にあった「修学院まで約5キロ(2時間)」の札を見て、歩いて下山するのはさっさとあきらめ、これまた懐かしのケーブルに乗りました、とさ。
 余談だが、このケーブルの女性運転士(案内のアナウンス係りも兼ねている)の求人募集が、たまに出ている。もしわたくしが学生だったら、夏休み中のバイトとしてぜひ応募したいものだ。