京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

100回

 寿獅子囃子は、好き嫌いに関わらず、とにかくしの笛の演奏技術向上のためには最適な曲だ。デイサービスで吹いている童謡などの比較的短くて聞き覚えの有る曲は初見でも楽譜を見て吹けるので、2,3回吹くと「これで、よし」と稽古を完了してしまいがちだが、お囃子は全く下地が無いので、ワンフレーズだけでも100回くらい繰り返さないと、まともに音さえ出ない。いや、笛の音どころか、笛の唱歌さえも初めて聴くものにとっては、意味の無いカタカナの単語の羅列にしかすぎないので、外国語と同じである。例えば、♪チーヒャイヒャイトロトヒュヒャー♪とか。21歳の笛友は「ゆっくりからだんだん早くしていって、一日40回くらい繰り返して」稽古を重ねたそうなので、年齢差から勘定しても、わたくしの場合は100回は繰り返す必要があるにちがいない。気が遠くなる。しかし、要はこんな勘定して意気消沈しているヒマがあったら、さっさと稽古せぇっちゅうことである。