京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

大文字正面

 自認(自分だけしか認めていない)ウチの庭の一角に、極めつけの大文字スポットがあることを、昨夜8時に初めて知った。まさに遮るものが何一つない、真っ正面から大文字を拝める。高さも含めて真ん前に見える。この地に暮らして45年、母に至っては70年と長いが、二人とも生まれて初めてこんなにド真ん中から拝むことができて、一夜明けてもまだ興奮気味であった。いや、あまりの正面さに拝むの忘れて、一つ一つの火床に見入ってしもたし。10分、15分と経つと、なんだか一瞬たりとも目を離すのが惜しいような気さえしてきたと同時に、こんな正面からじろじろ見据えても失礼にあたらへんやろか、という相反する気持ちが交錯したが、絶好の機会なので、おしょらいさん方に暑苦しがられるほどお礼を言っておいた。それにしても、曽祖父母、祖父母はじめご先祖さん方にも、肉体がある間に、リアルにこの大文字を拝ませてあげたかった〜。