京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

火の用心

 今冬一番の冷え込み。陽が落ちると一層空気がキーンとチベタイ〜。さきほど「火の用心〜、火の用心」と拡声器を通して、消防団の男性の声が響いていた。この声にも冬を実感する。
 昔、わたくしが小学生だった35年ほど前には「火の用心」の呼びかけは町内の子ども会の仕事だった。つまり、小学生たちが拍子木を鳴らし「火の用心〜 マッチ一本火事の元 魚焼いても家焼くな」と叫びながら、夜に町内を巡るのだ。始めは大声を出すのも恥ずかしいのだが、だんだんと慣れてくると声を張り上げるのが楽しくなってきたのを覚えている。低学年のうちは、高学年が拍子木を打っているのがうらやましかったりしてね。当時は箱入り娘だったはずだが、この夜の火の用心活動には結構熱心に参加したものだ。昔はこのようにして子どものうちから知らず知らずの間に社会参加をしつつ、老若男女問わずに住民皆で地域全体を守り合っていたのかもしれないな。