シルバーヘア

　生まれてこの方半世紀が経とうとしているが、まだ一度も経験した事が無い、という事が結構ある。まぁ経験値が低いっちゅうだけの話なのだが、その一つに毛染め、も挙げられる。若かりし周囲で茶髪（ちゃぱつ）が流行った頃でも、ワタシも茶髪にしたいワーという欲求が全く無かった。そして白髪が目立つようになってきたここ数年も、鏡で見たら気にはなるのだが、それを染めたい、という気が起こらない。それは多分白髪染めの薬が嫌いなのと、嫌なもんを我慢してまで染める必要が無いと思うからである。時間とエネルギーの無駄遣いのように思えるのである。四半世紀の間頭を預けているヤマダ美容師も、幸いそれに賛同してくれているので有り難い。逆に「こみちさんの頭皮とか髪は全然薬害を受けてなくて、白髪もちゃんと真っ白やから、もっと白髪が増えたら全体がシルバーになってキレイですよ。もっと年いってからもし染める気ぃになったら、紫とかブルーとかにしたらオモシロイ。」と他人の頭を面白がってくれる。ヤマダさんは、目先の売り上げ金に振り回される事が無く、宇宙や地球環境の事や心身のケアの事などを色々と語り合える同年代の女性なので、信頼を置いている。今度会ったらソックカールの効用等を伝えたいと思うが、そうなるとパーマも滅多にかけなくて良くなるので、またもや売り上げには貢献できなくなる。少々申し訳ないと思わないでもないが、今後ともよろしうお願いします。