京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

口笛吹いて♪

 本満寺さん。
 連休前半には全て珠のような固い蕾だった芍薬が、後半には艶やかに咲き出した。憧れの豊満さである。
    夕方からは、柴田晶子さんの口笛のコンサートへ。初めて聴く演奏家の口笛は、予想外の繊細さと強さの両方を含んだとても豊かな音色。演奏している姿は、まるでお蚕さんが生糸をはいている様で、紡ぎ出される音も透き通った生糸のようだ。心身ともにシルクを纏い、余分な力みが抜けて心が和む。会場の空気も益々清らかに。素晴らしかった。どんな楽器よりも、鋭く柔らかに自然に溶け込む音だった。憧れる〜。