京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 私へのお年玉

 子どもにお年玉はやらないが、自分へはあげちゃうワ。
 モノは篠笛の六本調子の笛である。年末に先生にお願いしておいたら、先日の初稽古の時に出来たてホヤホヤをおもちくださった。
 今まで吹いていたのは七本調子で、今回の六本は七本よりも低い音階。長くて太い。指で押さえる穴のピッチも少々広く、指が短めなわたくしは演奏中に指が攣りそう(つりそう)だ。おまけに煤竹を使っているので、息継ぎの度にスモーキーな香りが鼻腔をくすぐり、思わずくしゃみが・・・。しかしながら次の課題曲に選んだ『晩鐘』はこの六本調子で吹くのがスタンダードらしい。実のところ先の発表会以降、この曲の演奏を5,6回聴いているのだが、七本と六本の音の違いさえも全然気づいちゃいなかった。気づいちゃいなかったから課題曲に選んでしまったのだ。しかし自分で吹いてみると、何もかもが全然違うことを痛感する。やっぱり自分でやってみないとわからんもんやなぁ。ちゅうか、自分で実際やると最初は全然できなくても、少しずつ積み重ねるとできるようになってくるのがわかるなぁ。この経験こそがわたくしへのお年玉だ。地道に、いこう。