京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 血液型占い

 思わず星座占いの話をしてしまったのにこういっちゃナンだが、この手の占いの類は、あんまり信じていない。わたくしの感受性のしくみ上、どうも、自分にとって都合のよいようにしか解釈できないようだ。血液型占いや手相もしかり。
 ところで、自分の血液型は、高校生になるまで知らなかった。母によると、わたくしたちが生まれた頃は、新生児の血液型を調べるサービスはなかったらしい。
 高校の科学の講義時間に、A×ABからはO型以外の血液型が生まれると学習し、それならまぁ、わたしはAあたりやろ、と勝手に思い込んでいた。が、実験実習が始まる早々、担当のモトナガセンセイが、最前列に座っていたわたくしの前に立って、「こみちさん、前へ(教壇に)上がりなさい」と仰る。何の前フリもなしに、いきなり。そして、しずしずと前へ出たわたくしの親指をつかみ、即行、ゴム?でぐるぐる巻きにし、爪の付け根に針をブスッと刺してから、クラス全員に「このようにして自分の血液型を調べます。・・・(試験紙にわたくしの血をつけて)アンタはAB型。」だとよ!あまりの展開の早さに、あたしゃ、呆然としたが、それでまぁ、血液型が判明したので、よしとしよう。ちなみに、自分で自分の指をブスッと刺す勇気のない人は、隣の人に刺してもらうように、とのことだった。
 最近、社会全体が菌に対してナーバス過ぎるのではないか?と感じるのは、こういうおおらかな青春時代を過ごしたからだ。けしてリアリストのAB型だから、ではない。