京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 手相占い

 今まで手相をみてもらったのは、二度。
 一度目は、大学の研究室で働いていた頃、学園祭中に、手相研究会の女子学生が、押し売りに来て。その時の見立ての内容は全然覚えていないのだが、最後になぜか「それにしても、こういう手相の人、好き〜、大好きです〜」と珍しい好意を示してくれたので、見料200円は全然惜しいと思わなかった。もしかすると、この種の手相の人は、よいことを言わへんかったら財布を開けない、という研究データがあったのかもしれない。学生のサークル活動といえども、なかなか研究熱心だった。
 二度目は、10年以上前、哲学の道で、女性手相見屋さんに。これも細かい事は全然覚えていないのだが、最近人間関係でつまずいたと話すと、彼女は今一度、虫眼鏡でよーく手相をみて「その事は、、、手相にも、顔(人相のこと?)にも出てないですよ」という現実的な見立てだった。しかしこのワンフレーズのお蔭で、当時、手相占いに頼るほど、寝ても覚めても悲しみにどっぷり浸かっていたわたくしは、ハッとした。・・・頭の中の世界(幻想)で、もだえ苦しんでるほど、コタエて(堪えて)ないんかもしれんな、現実のワタシは・・・。そう思うと、そのつまずきや悲しみが、自分にとってはむしろよかった事として受け入れられて、いやぁ、勉強さしてもらいましたわー、ワタシ、実はへっちゃらなんですわー、強いってことが判明したわー、ふふふ、という心境に落ち着いた。と同時に、何事もギリギリセーフでなんとかなるようなしくみになっている、という自分に対する信頼感が芽生えた。自信、である。
 こう振り返ってみると、手相みてもらうのもなかなか効果ある、ね。