京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 涼を盗る

 数日前の京都新聞に老舗のすだれ屋さんへのインタビューが載っていた。その中で「最近のお人は、涼より冷を好まはる」というフレーズがあって、なるほど、そうかもしれんなーと思った。どこへ行っても冷房が効いている。

 しかしわたくしの身体(個体)は、断然、の方が調子が良いので、今夏の事務室でもほとんど冷房をつけず、窓全開(網戸有り)でなんとか乗り切れそうである。酷暑といわれた今夏もイケたので、内臓がますますタフになったのかもしれない。
 しかしながら、実のところ、事務室(個室)の入り口ドアを全開にし、フロア全体に入っている冷房を盗んでいる。というと人聞きが悪いので、冷えた空気を少々拝借している。前にあるドアからの乾いた冷気と後ろにある窓からの湿った暑気が、丁度わたくしの座っている事務机のあたりで混じり合い、そこで伸びをして深呼吸をすると、スカッとする〜。わりと涼に近い。