京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 ひつじ館経過

 本日午後5時過ぎの西の空の一瞬。
その後、刻一刻と変わっていった。




 当初、妄想だけがふくらんでいたかのように思えた「ひつじ館」計画だが、意外にも頻繁に開館している。お蔭さまで毎回何人かが使ってくれているので、うれしい。
 行き当たりばったりで始めたので、当日限りの看板(毎回、来館者にカレンダーの裏に描いてもらおうと策略していた)は、出したことがない。絵が得意そうな人が来ないのだ。その代わりの開館の合図として、笛の音と玄関の引き戸を開けっ放しにし、お線香をたいている。これなら目や耳の不自由な人にも分かり易くて、むしろこの方が来館者の幅が広がるというものだ。まぁ、今こじつけたのだが。
 そして、入館料と引き換えに提供しようと考えていた青汁(果物や野菜のジュース)もお出しできていない。これはひとえに、わたくしにもてなしの心が欠けているからだ。いちいちミキサーをまわしたり運んだりするのが面倒くさい。作り置きすると、青汁だけにマズ〜イ。笛の練習がしたい。よって、開館前にポットにお茶と湯のみなどを用意し、お膳に置いて「好きな時に飲んでな」というセルフ方式とした。こうしておくと、気の利いた人が自分が飲むとき、他人にも「飲むか?」などと尋ねて皆の分もついでに入れてくれる。有り難いことである。サンキウ。青汁を用意していない上、お持ちくださった差し入れを皆でいただけるお蔭で入館料も無料!当然、全然儲かりまへん!薄々予測はついていたが、その通りだった。まぁこの点も、当初より採算度外視というのが基本の経営方針?だったので、思惑?通りだ。
 なにより来館者が好きなようにひつじ館を使ってくれているので、とてもよかった。笑ったり泣いたり、寝転がって笛を吹いたり、おしゃべりしたり、呼吸法や整体の本を読んで試したり、個々に自由である。かといって人見知りしている感もなく「ちょっと二重奏してくれる?」などのリクエストにも気軽に応えてくれるので、楽しい。
 他にも、ひつじ館の前は滅多に車が通らないので、子どもが来たら「外で走り回って来い」というのも可能。外遊びの幅は無限に広がる。それと土に触れたい人は庭掃除を頼みます。猫の額ほどの広さなので、集中できると思います。あと、トイレの廊下が傾いているので、大工仕事もできます。どんな条件下でも眠れる人は昼寝もどうぞ。
 もし開館日の希望があれば申し出てください。応えられるかどうかわかりませんが、検討しますので。今後も月2回程度、開館できたらいいな〜。