京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 ジャケ止め(じゃけやめ)

 昨日のせんべいのような、ジャケ買いは滅多にしない。逆にジャケ止めはよくする。ジャケット(外装)だけを見て、入手するのを止めるということ。
 最近では本をジャケ止めした。林業青年の小説があまりにおもしろかったので、同じ著者の他の小説も読んでみようかと思い、図書館の書架で探して見たら、
まほろ駅前多田便利軒 まほろ駅前番外地 リンゴと急須がタバコを吸っている写真・・?
 見た瞬間吐きそうになって、乱暴に書架に戻してしまった。最初はリンゴで、気を取り直して隣の本を手に取ったら今度は急須で、ダブルパンチを受けた。ナーバス過ぎるかしら。しかしこの表装で、一体何を伝えたいのか?ニコチン中毒の話なのか?まさかページをめくる度に伏流煙が流れてくるわけではなかろうな。ネチネチ。
 今回はちょっとしたクレーマーになってみたが、まぁ、この本の装丁家とわたくしのセンスが、はるか彼方にかけ離れているというだけのことだろう。装丁のせいで少なくとも一人の読者を減らしたのは気の毒なこったが、まぁ致し方なかろう。しかししつこいようだが、同著者の『神去りなぁなぁ日常』があまりにおもしろかったので、これらの小説も読んでみたくてイジイジしている。表装変えて、文庫になってるかな〜。