音程がどうした
六斎念仏の練習も公開奉納まで1ヶ月ほど(8/18上御霊神社と8/22上善寺)となり、熱気を帯びてきた。外気温が高いというのもある。熱い。
先月から笛方で練習に参加し始めたわたくしも、二曲ほどなんとなーく吹けるようになりつつある。ここでは、いつもの稽古場で笛の合奏をする時に気をつける「他のメンバーと音程を合わせる」という意識は皆無で、笛はどうやら場のにぎやかしのために、後年なんとなーく吹き鳴らし始めたようなので、新米のわたくしでもなんとなーく入れてもらえる。そしてなんとなーく楽しんで、周りにつられて吹いていればよいので、面白い。
音程を合わせるどころか、笛方が例えば五人いたなら、最高音域と最低音域の間に、平気で半音くらいのズレがある。その最高と最低の音域の間に、残りの三人の音がちょっとずつズレながら入っていれば、より音に幅や深さや奥行きが出て、むしろその方が良いとされる。決してハモっているわけではないのだが。この感覚は新鮮だったが、雰囲気や居心地もとても良い。
これが、どっかの宗派が言っている「バラバラでいっしょ」な感覚かしら?いや、日本古来の、誰彼何彼かまわずそこらへんの神さんにして適当に集い、共に生きて死んでまた生きるという精神(魂、霊)が宿っているのかな。