京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

『和解する脳』池谷裕二(脳科学者)×鈴木仁志(弁護士)

和解する脳 ずばり、読みたかった内容が次々に話題にのぼり、あまりのおもしろさに興奮気味に読み終えた。わたくしが疑問に思っていた事や知りたかった事、本質的な事について、ずばりずばりと的を得て話し合われている対談集。
 もしわたくしが若い頃にこのお二人のような会話をしていたら、わたくしは今とは違った人生を歩むことになっていたかもしれない。当時、わたくしたちが交わした会話は「法律やし守らなあかんやろ」「いや、法律なんて変えられるし、変わるやろ」「・・・外国人みたい・・・」と、理と情の配分がかみ合わず、全く言葉足らずだった。ゆえに和解しないまま現状に至るのも当然なのだが、お二人の対談で、説明の仕方や相手によっては、和解も十分可能であるということが解ってすっきりした。まぁわたくしの場合は、和解せずとも後悔もせず、善悪とも結びつけて考えていないので、つまり悩み続けてはいないのでまだ助かっている。いや、本音は今からでも「わたしの言うてることが論理的に正しいで。ほれ、この本、読んでみぃ!」と言ってやりたい。しかし、この手の本は読まない(読めない)奴だったので、言うてもムダだ。