京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

行方知れず

 実は一ヶ月ほど前に、3年近く愛用していた七本調子の笛を黒島で失くし、依然行方知れずのままだ。八重山観光協会八重山警察署や黒島研究所に助けを求め、親切な方たちが色々と連絡を取り合って捜してくれたのだが、みつからない、ということは、砂浜に落として波にさらわれた、もしくは砂に埋まっているのかもしれない。
 友人が予想するには「みつかるような気がする・・。それも何ヶ月後か何年後か先に、京都のそこらへんを散歩してて、ふと通り過ぎた古道具屋の店先がピカと輝いていたとか、笛の音に呼ばれたような気がするとか言って引き返したら、そこに笛があった。それは、黒島で失くしたわたくしの笛や、と一目でわかった、というようなストーリーを辿るんちゃうか?」とのことである。まるで未来に行ってみてきたようなことを言う。占い師か。
 いやしかし経緯はさておき、自分でもみつかるような気がしないでもないのだが、一方で、この笛を失って以降、たった一ヶ月の間に、新しい笛数本がわたくしのところに立て続けにやってきた。この不可思議を、なんとしよう。つづく。