京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

アルバイト追懐

  
今日の葉っぱの様子、三枚


 黒黄ストライプ柄の美しいクモ。長い足までストライプ。
 美しい自然の前にはどーでもよくなってきたが、一応、思い出しついでに学生時代のアルバイトについて記録しておく。
 当時(20数年前)は、百万遍に「学生相談所」があり、そこでたまに一日アルバイトを探していた。近隣の大学の学生たちが大勢集まって来て、貼り出された求人票を見る。一つの仕事に募集人数以上の希望者が重なった時には、くじ引きだかジャンケンだかで働きに行ける人を決める、という今の就活の様子とは全くかけ離れた雰囲気が漂う場だった。まぁジャンケンになるといっても、それが目立って華々しい仕事だからという訳では全く無く、たいていが地味な作業だった。
 わたくしが選んだ中でも、最も派手め?なのが、高野のイズミヤでバレンタインチョココーナー専用のレジ係りだった。ペアを組んだのが立命館の女学生だったことも覚えている。イズミヤでは何度かお世話になって、階段下の狭い買い物カゴ預かり所で、お客さんが買ったものでいっぱいになったカゴの受け渡しをしたこともある。今ならさしずめ、ロッカーがこの役割を果たしているのかもしれない。あと、西の方の縫製工場で、海外で縫製されたパジャマか何かの検品作業をしたこともある。あの頃の海外製品は縫ったら縫いッぱなし、あちこちから縫い糸が長く出たままで、それをきちんと切り詰めなければならない。全く世話が焼けた。
 あと、さっきテレビニュースで職人さんが千枚漬けの漬け込み作業をしているところが映っているのを見て思い出したが、男子たちは、夜中に工場で、千枚漬けを真空パック詰めにするバイトをやっていた。ラインで千枚漬けが入ったビニール袋が流れてくるので、手技を使ってパックの中の空気を抜き、その状態を保ったまま、入り口のところをパウチする機械にスッと通す、らしい。真冬の夜中の工場仕事は、キツかっただろうと察するが、当時この説明をする男子たちは、身振り手振りをつけて嬉々として話していた。楽しかったのだろう。