京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

金環日食

 当日は曇りやろうから雲を通して見られるやろとタカをくくり、専用メガネなどを用意していなかったのだが、現実は見事に晴れ。日食の5分くらい前から目を細めたり、母は濃いサングラスをかけたり、父はカメラのフィルターみたいなものを出してきたりして空を見上げていたのだが、今日の太陽光線はことのほか強烈である。目ぇがヤラレる。そこで何の気なしに、ふ、と目の前にあった、軒先の樋(とい/とゆ)に目を移すと、なんと樋を通して黒く見えているのは、あれは太陽ではないか。実際日食が始まると、ちゃんと欠けてくる。しかし樋の形状上、多少歪んだ円で、現れた細いリングは三重くらいに見える。それでもまぁまぁ、よしとしよう。
 とにかく、わたくしは金環日食を見た。加えて、日食が始まると同時に、今まで光にあふれていた庭や縁側にさーっと影が差し、その影に現れる木漏れ日のような光が波の形もしくは三日月の形だったのに驚き、その美しさに、静かに興奮したッ。それにしても、やっぱりタカをくくってもなんとかなるし、良いことが起こるようになっているようだ。サンキウ。