京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

宵山にて

 京都の昔のティーンの間では、祇園祭宵山が、うれし恥ずかしながら初デートというケースが結構あった。特に女子は浴衣を着て、地下鉄の改札なんかで待ち合わせをするのである。歩行者天国となった鉾町は、今ほどではないがたいそう混雑するので、はぐれないように思わず手をつないだりなんかしちゃったりするのである、はずなのだが、わたくし的にはそういう思い出は無い。一体なにをボヤボヤしていたのか?山にこもっていたのかも?
 大学時代には、宵山あたりは決まって体育会行事のフレッシュマンキャンプだった。特に宵山はキャンプ最終日夜の打ち上げ茶話会(と称する飲み会。アルコールしかでない)真っ最中。1回生は、当事者ゆえ絶対参加。2回生は、酔いつぶれた1回生の面倒を看るために強制参加。3回生は、引率者として参加。4回生は、お目付け役のOBとして参加、というわけで、泣く泣く絶好のデートのチャンスを奪われていた若かりし頃。