京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

本場の台風を経験して

 今回、本場の台風を初体験して、今まで京都で遭っていた台風はへぇ(神さんの屁?)でしかなかったことを痛感した。宮古島通過のピークは夜中だった。いちびってオーシャンビューの10階の部屋に寝泊りしていたのが仇となって、窓にぶち当たる雨風、海風のどどーん、どどーんと激しいことこの上ない。風の音もひゅるーひゅるりーごぅごぅと尋常ではない。通過中、約1時間はホテルの建物全体が震度2程度で揺れ続けたほど。最初に感じた揺れでは、ぢ、地震までもがきたか!と飛び起きたほど。怖いもの見たさで部屋のカーテンを開けて外を見ると、空中でもカーテン状の大粒の濃霧が激しく大風に吹かれて踊り狂っていた。見たことは無いが、オーロラを白くするとこんな感じかも、と想像しつつ震えながら見ていた。

 朝が来ても部屋のテレビは点かなかった。一晩中停電である。雨は小降りになったしと思い、屋外に出てみたが、、、出られなかった。まず、強風に押されて、扉が開けられへん。人の手を借りて屋外へ出てはみたが、歩けへん。吹き飛ばされる。今まで遭った中で一番の強風、歩いて進むことが困難だった阿蘇大観峰での強風さえも、可愛いもんやと思うほどだった。当然だが、信号も点いていない。これも初めて見た。本意ではなかったが、自然の猛威を体験し、ちょっと経験値が上がったことは確か。生きて帰京できて、つくづく良かったと思う。