京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

獅子舞奉納記

 十三夜の昨夜、無事白峯神宮献燈祭にて、京都横笛会の先生・仲間とともに、しの笛の演奏と寿獅子(獅子舞)を奉納することができた。無事終わってホッした〜。が、昨夜は興奮冷めやらずあまりよく眠れなかった。今日になってやっと脱力した。
 それにしても夏前まで触ったこともなかった鉦(かね)を、この4ヶ月足らずでよくあのお江戸のリズムに多少なりとも近づけて演奏できるようになったと思う。たくさんのお客さんが観ておられた昨日の演奏も割りとうまくいき、一瞬「もしかしたら笛より得意かも・・・」と過信しかけたが、いやいや、わたくしが習っているのは、笛、笛。また笛の稽古に戻る、と自分に言い聞かせた。しかしえらいもんで、わたくしが鉦を演っている隣で、同じく囃し方が太鼓や笛を演奏しているのをライブでしょっちゅう耳にしていたお蔭で、笛や太鼓のメロディもほとんど覚えることができた。お獅子の動きもだいたいはわかるようになった。このことから、そのものズバリを最短距離でなくても、周辺のことどもは、なんでもやってみるもんであるということがわかった。それに笛鉦太鼓のお囃子がピッタリ合って、それがお獅子の動きとも合った時には、えもいわれぬ快感があり、徐々に楽しくなってきた。始めた当初は、「お江戸のリズムはせわしない。野蛮や」などと陰口をたたいていたのに、この変わりようはどうだろう。なんでもやってみるもんである。
 今日も通常のクラスの日で、昨夜の獅子舞連や先生と顔を合わせたが、昨夜神社から賜った松花堂弁当を、あまりの美事さにウハウハ言いながら食べた話でもち切りだった。笛仲間の皆さんはどうやら、食欲を満たす方が快感らしい。まぁええけど。