京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

モーダナンマイトー

 今日は絶好の大掃除日和でとても有り難かった。外で水を使っていても、日向でタワシをゴシゴシなんかしていると、汗ばむほどの暖かさ。素手でもオーケイ。玄関内の瓦に積もった埃までをも水で洗い流し、上から下までスッキリ。気と息の通りをよくして午後からは笛の稽古。夕方からは六波羅蜜寺へ。わたくしが保存会に入っている六斎念仏(芸能六斎)の源流である、空也踊躍(ゆやく)念仏のお勤めにお参りした。到着すると、本堂内は既に参詣者で満員だったので、廊下で立ったまま半眼で般若心経など同唱していると、知らんうちに前も横も人に囲まれており、肝心のお坊さんたちの踊りが全然見えへん!!おい、おい!!図々しくも人の前に立つんか!と一瞬頭にキタが、次の瞬間にはお勤め中だったことを思い出し、いやいや、踊りを観に来たわけやない。お念仏が聴こえて同唱できて、お布施ができれば、それで充分、お勤めに集中するべし、と自分に言い聞かせ、今年最後の修行、煩悩を滅するよい機会である、と無理矢理とらえておくことに成功した。これぞ、お念仏の威力。モーダナンマイトー。(空也踊躍念仏のお勤めの時には、南無阿弥陀仏をこのように唱えるとのこと。詳細
 帰りに通った宮川町のお茶屋さんは、もうすっかりお正月の準備が整っていた。