京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

「探究する子どもをどのように育てるか」

 わっしーファンかつ昔、教育哲学を専攻した者としては、高校生の保護者のフリをしてでも聴講したい、大谷大学オープンキャンパスの一企画で、哲学科教授の鷲田清一先生と元堀川高校校長の荒瀬先生のシンポジウム。同時に教育免許更新のための講習会でもあったようで、たくさんの先生らしき人たちが聴講していた。
 「探究する」とは、物事を色々な方向から考えることができる、多面的な問いをたてることができる、探究し続けられるタフさや、好機や本質を直感で探り当てられる力、多様性や複雑さをオモシロがれる力等々の定義がまず、された。そして前にも聴いた、鷲田先生の高校時代の物理のチンチロリンという先生の話や色々な個性的な先生方の逸話をまた聴くことができて、充実した面白い話し合いだった。
 それにしても今は教員もシラバス(1年間の講義計画)を提出しなければならないとか、そのシラバス通りに講義をしないと評価ポイントが下がるとか、企業によっては、誰が営業担当になっても売り上げが一定するように、営業の仕方をマニュアル化して均一にする、つまり多様どころか均一化できる人間を必要としている会社もあるとか、そんな話をきくと、詳細の説明は省くが、セ、セーフ・・・、サンキウ、という単語が脳裏をよぎる。