京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

『肌断食−スキンケア、やめました』平野卿子著

肌断食 ---スキンケア、やめました 65歳の平野さん(ドイツ語翻訳家)が、スキンケア(基礎化粧品を使うこと、後に石鹸、シャンプーリンスも)をやめた際の記録。
 その経過や効用に関しては、わたくしもほぼ同じで共感したのだが、他に印象に残った箇所は、彼女が若い頃、ドイツ留学時代の学友の事。そのご友人が持っている着るものは、薄手のウール素材のグレーのスーツ(ジャケットとスカート)1揃え、ブラウス1枚、セーター1枚だけだった、という話(コートは除く)。
 スキンケアにせよ、大量の物をもつことにせよ、それらをやめると、時間とお金の使い方や関係性が変わるのだ。ひいては大袈裟に言うと、生き方が変わるのだ。ちなみにこのご友人は、ドイツから日本へ帰国後、出家された、とのこと。剃髪した彼女の頭はもちろん、笑った頬も輝くほどきれいだった、とのこと。