京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

[心身]あくびの効用

 若かりし頃、一緒に外出していた男性に「おまえ、あくびする時は手で口を隠せよ。」と注意されて以来、人前であくびをすることに対してトラウマを抱えていたらしい(自覚はなかった)のだが、最近、心身の緊張を取るには、あくびが一番てっとり早くて、しかも効果的であることに気付いた。また、あくびの出がスムーズかそうでないかで、自分が緊張しているかどうかとか緊張の度合いが測れるようになってきた。緊張していない場合は、口を大きく開けるだけで、まず鼓膜がポカーンとなり、自動的にあくびが発生する。緊張の度合いが高まるに連れて、口を開けてからあくびが出るまでに時間がかかる。さらに緊張度がマックスの場合は、口を大きく開けてみようとかあくびをしよう、ということを思いつく余裕さえなくなって、息が浅くなっている。意識しているか無意識かに関わらず、この緊張度マックス状態が積み重なってしまうことが、心身のこわばりや痛み、病気への第一歩ではないだろうか。という訳で、トラウマから学んだ中年以降はあえて、所構わず、あくびはどんどん意識的に出すことにしている。ただし諸般の物理的及び社会的事情により、うつむき加減で。