京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

十六夜

 妙に上に気配を感じて見上げたら、
青龍が白い腹を見せていた。
 何してんの?
 お使い?

 細かく白い波を残して、静かに
静かに流れてゆく。

 それにしても何かに呼ばれているような感じが消えない。
 どこかへ還りたくなるような。


 ああ、十六夜、か。
 龍が迎えにきてくれたんか。
 ほな、お任せして、ちょっと還らしてもらいます。