ミシマ社
アベノミクスたら経済成長たら地方再生たらグローバル化たらどーたらこーたら、どうも相容れないような、違和感を抱くような、胡散臭いような内容がきこえてきて、何言うてはんにゃろ?と遠巻きにみていたところ、絶好のタイミングで、絶好の内容の本にあたった。戦後以来の経済の一連について等が、著者の経験を具体的に挙げて説明されており、「足るを知る」についての考え方の一本の筋道が明示されていた。何のために、どこにお金や時間やエネルギーを費すかは、自分が判断して決める。真綿の首輪をつけられて縛られるのは、やなこった。