京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

千本ゑんま堂狂言

 
 夜の部の狂言を観にえんま堂へ。何の事情があったか知らないが、ここには普通のお寺にあるような門や土塀が全く失く、全体的にチープな、いや、気さくな雰囲気。ご本尊の閻魔さんもギョロ目でやけに人間臭い。しかし暗がりの千本通りから境内を覗くと、そこは多数の提灯に照らされた異界が広がっていた。時折の雨にもかかわらず結構な見物客の数で、地元の素人狂言師の皆さんの芸もよく練られていた。演目「道成寺」の笛方さんは若い人3名で、囃子方の層は厚いとみえる。うらやましい。