京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

「今までにない職業をつくる」甲野善紀著

今までにない職業をつくる 道でばったりお会いした!この著書にも登場する独立研究者・森田さんに!
 昼、橋のたもとの日陰に入って信号待ちをしていたら、今時珍しい、若草色のロールアップ部分に白い水玉模様が入ったチノパンに、オレンジ色のスニーカーを穿いて黒のディパックを背負った若者が前に立った。まぁその昭和の服装はさておき、キリッとした気配を放つたたずまいに瞬時に森田さんやと判ったし。しかし話しかける間もなく、彼は信号が青に変わるやいなやスタスタと歩き出した。偶然にも進行方向が同じだったので、わたくしは彼の後を追うことになった。さらにこれまた偶然に彼もわたくしも途中にある郵便局に用事があり、連続して入局した。このシンクロに内心阿波踊り、いや、小躍りしつつ、カウンターの前で横目でチラッと彼の顔を見ると、内田先生曰く「森田くんは目がキラキラしている」その通りだった。講演会やトークイベントの時だけでなく、全く素ぅの時でも目ぇがキラキラ輝いているのだった。いかにも理知的な視線。郵便局での用事はわたくしの方が早く済み、先に外へ出た。彼が出てくるのを待って握手をしてもらいたい気持ちは山々だったが、郵便局前でサングラスをかけた中年女性が手を伸ばして待ち伏せしていては、ストーカーに間違えられる、いやストーカーならまだましで、恐喝か強盗犯に間違われるかもしれない、川端署も近いしヤバイと考え、後ろ髪を引かれながらゆっくりと先へ歩を進めることにした。何度か振り返ったが、残念ながら姿を見失ってしまった。もしかしたら、近くのミシマ社へとっとと歩いて移動しはったのかもしれない。次回のチャンスを楽しみに待とう。