京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

紅葉の忘れ物

  暖かい雨。去年は確か雪やったけど。
 朝、透明の傘を差してもみじの下を歩いたら、思いがけない紅い雨が。晩秋の忘れ物かな。

 忘れ物といえば、実は先日名古屋からの帰りの高速バスの網棚に、笛を二本お預けしたままバスを降りてしまった。いや、預けた気はさらさらなく、どうやら蓋をせずにリュックに立てて入れて、網棚に寝かせていたので振動で棚に出てしまったらしい。降りる前に車内に「お忘れ物のないように」とのアナウンスがあったことはよく覚えているのだが、まさか自分が該当するとは思ってもみなかった。地下鉄の改札まで移動し切符を出そうとして背中のリュックを前に持ってきて、あるはずの笛が無いことにあぁッと気づいた。一瞬青ざめたが、バスの網棚にあるという確信はあったので、早速バス会社に連絡をとった。ところがその連絡行動が早過ぎて、当のバスがまだ車庫に戻ってきていないだの、いやそのバスは折り返し名古屋に帰っただの、4Bの席に見に行ったけど無いだの、4Bとちがう!4D!デーですッ!!だのと事態は二転三転し、感覚としては七転八倒並みに疲れた。しかし結局は忘れ物発覚から1時間半後に、バス会社から「ありました」との連絡をもらい、翌朝受け取りに行って事無きを得た。過去の苦い経験から荷物は一つにまとめるようにしているのだが、まさかその荷物の中から足が生えたかのようにひとりでに外へ出かけているとは。まぁ、網棚からリュックを下ろした時点で笛の有る無しを確認しなかったあたくしが悪ぅございましたとさ。