京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 疲労回復〜2

 つづき→ このわたくしの素質を引き出してくれたのは、ひとえに気功師(講師)の朱先生のような気がする。まず先生の顔やたたずまいや声の表情が、ものすご〜く穏やかだった。これだけでもう気が安まる。落ち着く。「急に来ました」「いいですよ〜」この会話を交わしただけで、もうクラスが始まった。どこへ座れとも、自分の真似をしろとも、なんの指示もお構いもなし。たまにチラっと目線が合うと、ニコっとしてくれる。それだけ。しかしこの放ったらかし感、距離感がわたくしにはとっても心地よかった。
 そして、たまーに入る生徒へのインストラクションも最高。来日されて何年にもなるようなのに、日本語の発音やイントネーションがたどたどしい。なかでも「腰椎まで来ましたかナァ↑?」「胸椎まで来ましたかナァ↑?」「頚椎まで来ましたかナァ↑?」の「ナァ?↑」の使い方が妙によかった。京都でよく使う「・・・なぁ↓」とは全く違うのだが、なぜかツボにはまって笑えた。ゆらゆら揺れながら「楽(らく)〜だナァ。涅槃とか静寂とかいろいろな言い方をしますがぁ、要は楽(らく)〜ということ〜」とかも。耳に入るだけで、自然にアルカイックスマイルが出るよう。
 残念ながら京都にはクラスがないのだが、これも基本はいつでもどこでも誰とでも一人でもタダ(無料)でできるので、今後も揺れたくなったら揺れようと思う。良い体験ができて、今回の出張は大きな収穫を得た。有り難い。