京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 演奏ボランティア

 笛友たちと老人ホームへ出かけて、お年寄りたちに篠笛の演奏を聴いてもらった。演奏途中から、なぜか一人のおばあさんが「涙、出るわ・・・」と言いつつ涙ぐんでいらっしゃるのが目に入って動揺してしまい、わたくしの出番「かあさんの歌」(♪かあさんが夜なべをして手袋編んでくれた♪)では、ものすごくうろたえた固い演奏になってしまった・・。おまけに演奏中に「おかあちゃーん」と大きな声で呼んでくれたおばあさんもいて、笛でどのように応えたらよいのか、戸惑ってしまった。演奏していなかったら、ためらいなく「は〜い」と応えられるのだが。
 しかし、このような思いがけない事態が生じても平常心を保つ、という個人的な目標をもって演奏しに伺ったので、とても良い(ジャストな)経験になり、学習ができた。子ども相手でもお年寄り相手でも「そうくるか〜!」といった想定外の言動が起こるので、ひじょうにスリリングかつ面白い。笑える。ワンダーランドに入り込んだかのようだ。もちろん想定通り、一緒に歌ったり、手拍子をしてくださったり、と嬉しい反応も多かった。いずれの御方ともありがとうございます!
 わたくしはどのような状況下でも、想定外の反応が起こっても、淡々と演奏に集中できるようになりたいです。