京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 図書館の寄贈本

  
 京大卒の瀧羽麻子さんの本『左京区七夕通東入』を府立図書館で借りたら、内表紙に「寄贈」の判子が。この「寄贈」印は、同じく京大卒の森見登美彦さんの小説本にもあった。
 府立図書館と京大は近所であるからして、お二人ともご自身がカウンターに出向いて「あのー、わたくしが書いた本なんです・・」とかなんとか、うれしはずかしげな顔で寄贈を申し出はったのかなーなどと想像すると、お二人とも若者だけに、なんとも微笑ましい。
 もちろん、先の記事で話題にした同窓生の津村記久子さんの本も書架で探したのだが、1冊もなかった。もしかしたら津村さんは寄贈していないのか、けしからんなと思い、機械で検索したら全部貸し出し中だった。本人が寄贈しはったのか図書館が購入したのかは定かでないが、津村さんの小説も京大に負けず劣らず、府民に親しまれ広く読まれていることがわかったので、年上の同窓生としては、なんだかホッとして、なおかつ誇らしい気持ち。よかったな、津村さん。
 そんなにかまう(気にかける)のなら、1冊でも津村さんの本を買って読んでそれを寄贈したらどうやな、と自分で自分に問うてみたが、いや、買うのは、借りて読んで、気に入ってからや、と始末しぃの京都人の精神がモノ申すのである。であるからして、予約入れといたし。