京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

 室町校の七不思議

  
 我が母校にあった二宮金次郎像などをネタに、30数年前、当時小6の私達は『室町校の七不思議』という喜劇を学芸会で発表した。出演者はもちろん、台本・演出・道具・音楽などほとんど全てがクラスの(いちびり)メンバーの自作自演である。金次郎役で出演依頼した担任のワタセンまでもが自前の着物姿で、ちょんまげ頭のズラを紙で自作し、どこから探して来られたのか知らないが、脚絆をつけて草履を履いていた。なかなか協力的な担任だった。
 七不思議の一つに挙げられる「金次郎が背負っている薪の本数が、左と右では違やんか!ナンデ?!」という件で重要な小道具となる背負子と薪は、私達が苦心してつくった。
 「夜、誰もいない音楽室からピアノの音が流れてくる、、恐怖ッ」という件で使う音楽も、ピアノが上手だったショウコに弾いてもらいカセットに録音した。
 熱心に台本までも書いていた割には、七不思議のそれぞれにどういうオチをつけたのか全然覚えていないのだが、主演のマコト役(当時流行っていた楳図かずおの漫画『まことちゃん』からとった。グワシッ)(ハセとメンのダブルキャスト)の熱演もあってか、講堂全体が爆笑の渦に包まれた記憶がある。音楽室にピアノの音を仕込む役で共演していたわたくしも、やりがいを感じた。