京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

男性の声

 声を聴いただけで人を好きになる簡単なわたくしなのに(若干の声フェチ)、今日はキライなタイプの声の男性から、続けさまに2本の電話があった。わたくしのデリケートな鼓膜に砂をザリザリと塗りつけるような彼らの声質も苦手だが、無駄に大きく、怒鳴っているようなのもキライ。嫌悪感どころか恐怖感さえ覚える。しかも話の内容は、声の大きさとは裏腹に威勢が悪く、受け取りようによっては浪花節じゃなくて、恨み節をうなっているようだ。
 内心、あ〜しんきくさ、とうんざりしながらフンフンと聞き、一言二言だけ負けじと大声で返答すると、一人は最終的に「よかったー。アンタも優しかねぇ〜、ありがとぉー」と電話を切った。テキトーに答えただけなのに。
 電話を切った後、不覚にもわたくしは眼に涙をためてしまった。実はわたくしは声にもヨワイが、方言にもヨワイのだ。優しかね〜と言ってくれたのは長崎の人だった。長崎、と判明した瞬間から、どうやらわたくしの耳は、大好きな福山クンの声をイメージしていたようである。福山クンの「優しかね〜」を想い、感涙したのであった。うぅ。