京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

オタク好き

 「オタク」という単語は、一般的にどういうイメージをもたれているのか解らないが、わたくしは結構オタク好きである。自分自身が、良く言えば器用貧乏というか、広く浅く、なんでもやりたがり屋な面が割りとあるので、一つの物事を極める、いわゆる極道(反社会的団体にあらず)にあこがれているのかもしれない。
 今月は、しの笛オタクとめまいオタクに、続けさまに会って交流したので、それぞれのオタクの世界やオタクの人たちの話を傍(はた)で聞いて堪能した。例えば、天気天候の話一つとっても、一般的には「暑い寒い、雨は嫌」などでおしまいだが、オタクたちは「寒い時は、息で管(笛)を暖めればよい」とか「空気が冷たいと、音が遠くまで届くような気がする」とか「低気圧の時期は、めまい患者が多い」など、一歩踏み込んだ話を聞かせてくれる。稽古好き、実験好きで、たとえうまくいかないことがあってもそれは普通のこととして、そこから自分で編み出した効果的な稽古の仕方や、治療方法などをお互いに伝授し合い、希望的で前向きだ。常々、周囲にはそうそうオタクな人がいなくて、披露したいことや話がたまっているらしく、オタク集会の時には嬉々としている。そんなにこにこ顔をみているのも楽しい。自分は嫌なのだが、誰かのために我慢をしてやっているという巧妙な美談やグチの言い合いで終わらず、自覚の有る無しに関わらず、ただただ好きなことに集中しているというシンプルさにも好感がもてる。
 毎日毎日オタクに会って一日中オタクの話を聞くのなら、それは一種の拷問かもしれないが、年に数回だけなら、広く浅くのわたくしにも十分楽しんで受け入れ可、だった。オタクさんたち、ありがとう!まだ数ヵ月後に!楽しみにしています。