京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

北野界隈

 起きた瞬間から今日も空気が明るく、発作が起こった。
 電子投票となった選挙を済ませて、寺之内通りをひたすら西へ歩を進める。途中、堀川通りや千本通りの比較的太い道をまたぐが、一本道である。
 紙屋川の手前に、← このような、ここの住人(散髪屋はん)が勝手に立てたような怪しい石柱があるので、ここを左へ折れる(下がる/南下)と
 天神さん(北野天満宮)の北東角に当たるので、ここを右へ折れる(西入る)
 すると← こんな感じで、前(奥の方)に平野神社の鳥居が見えるので、後から寄ろか、とか思う。ちなみに桜の時期は、平野神社の方がメインとなる。
 左手に天神さんの林を見つつ少し進むと、← 北門(裏門)がある。ちなみに、ここから入っても裏口入学を祈願することにはならない、はず。
 まぁ、今日は別に天神さんに用があったわけではないので、さっさと「おおきに。よろしく」と挨拶だけし、人と露店でごったがえす表参道を避けて、裏道街道いや、外側の道を今出川通りへ出て向かいへ渡る。用1.は、粟餅。お店もお店の人たちがお餅を丸めている様子も粟餅もいつもと変わりなく、安心する。
 用2.は、七味。七味は、下の森商店街の一角にへばりつくように建っている半露店で、このおじさんが目の前で調合してくれる七味でなければならない。この調合作業をするおじさんの全身の使い方を観察するのが楽しく、今日は思わず「写真撮ってええですか?」と申し出てしまった。なんのてらいもなく「はぁ、どうぞ」と軽やかにかつ穏やかに返事してくれる声質も話し方も、わたくしの内に福を呼ぶ。 和スパイシーな香りが漂ってくる中、大きく深呼吸をする。そして「はー、ええにおい」とつぶやくと、益々福がやってくる。