京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

ゆるむ

 今日は温かい朝陽を浴びたからか、午前10時頃に一気に身体中の力がぬけて、ゆるんだのを感じた。ゆるんだというかほどけたというか。頭では日頃から身体は柔らかいほうだと思い込んでいたが、実際ゆるんでみて初めて、冬の間全身が力んで緊張気味だったのがわかった。とにかく本日、図らずともモデルチェンジした。
 それに伴い、笛も機嫌良くなってくれるようになった。今日初めて古武術でいわれる「ためない」「ねじらない」「ふんばらない」「膝をぬく」「親指を介入させない」等の第一歩を体感できたような気がする。あ、もしかしてこんな感じか!?という程度。あと、笛に触れられている唇を意識することも、なんとなくつかみかけた。今までは上の空で吹いていたということはよくわかった。唇を意識した方がむしろ気持ちよく楽に吹ける。
 それもこれも全身がゆるんでくれたお蔭だ。ゆるんでくれたお蔭で、力ずくで開けると右に寄りがちだった息の穴もほぼ真ん中が開くように変わったし、構え方もモデルチェンジした。今まで習った通りにしなければならないと思い込んで凝り固まっていた思考回路もゆるんだようで、これまでとは違った構え方をふ、と思いついて、早速やってみたら、今まで出ていた音よりも好きな音が出る。この音を耳に覚えさせたくて、中級の教科書に載っている曲を全部吹いた。
 朝陽を照らしてくれた自然と自ずからゆるんでくれた自然(身体)よ、サンキウ。