京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

エア笛

 連日連夜お囃子は続く。今夜は干菜寺での六斎念仏。と、えらそうに言ってはみるものの、なんとか笛で演奏できるようになったのは、一三演目中、約三曲だけ。これとて笛方の先輩数名が一緒に演奏してくれるからこそ、である。ろくにメロディさえも覚えていない曲は、自分の前で演奏している先輩の指の動きに合わせて、エア演奏をする。つまり、指だけ動かして音は出さない、まぁ、いうなれば口パクのようなものである。中年ともなると、本番でも、この厚顔な行為を涼しい顔してできるほどの落ち着きが出てくるのである。参ったか。