京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

暴れ房

 六斎念仏三公演とも終了。振り返ってみるに、一本目の御霊さんでの祗園囃子の鉦は、あまりにディスコ調過ぎた。ディスコ調で叩くと、音色に反映するのは当然だが、それが視覚的に判るのは、撞木(しゅもく/鉦をたたくばち)に下っている房(ふさ)の動き具合だ。祇園祭の時に鉾の上から長く垂れ下っている房の動きを思い出せばイメージできると思う。普通は、上下動する程度。しかし今回のわたくしの房は、上下はもちろんのこと、前後左右、縦横無尽に脈略なく暴れまくり、それを見ているだけで酔いそうなほどだった。一瞬、隣の人の房と絡み合うかとヒヤっとするシーンもあって、もうどうにもとまらない〜状態。着ているものこそ、ボディコンではなくて浴衣だが、手にしているものは、ヒラヒラのついた扇子を振り回しているのとそう変わらないほどの、房の暴れっぷりだったと思う。はっきり言うて品がない。以上の反省点をふまえ、三本目の上善寺さんでは、内心、お公家さん調で、上品に、と自分に言い聞かせて叩いてみたが、果たしてどうだっただろうか。まぁ出来はどうあれ、睡眠不足に耐え、三公演ともに奉納演奏することができて、一安心した。