京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

夜の篠笛発表会

 夜の発表会、無事終了〜。今回は出演者全員がとても落ち着いて演奏できた。わたくしもアガらずに、演奏しながら、このお客さん裸足やわ、などと客席を見渡す余裕さえもあった。この力が出たのは、場の力だと思う。お寺の本堂で、ご本尊の真ん前、つまりご本尊さんに失礼にもお尻を向けて演奏したわけだが、ご本尊はそんなことは気にせず、背中から見守り励ましてくださっていたようだった。庭では秋の虫が竹の音色に合わせて大合唱。「蘭(あららぎ)」や「まほろば」の遠くから聴こえてくる笛の音は、月光が発するかのような、夜の闇に響く冴え冴えとした音色だった。