京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

プロとは?

 テレビで大分別府マラソンの後半を観た。川内優輝選手が粘りに粘って見事、大会新記録、自己ベストで優勝した。この選手については、ここで詳細を説明する必要も無いと思うが、なんとまぁ、職業は埼玉県の夜間高校の事務職員で、つまりアマチュアの市民ランナー、マラソンは趣味、ということだ。それが証拠についこの間出場した海外でのマラソン大会に出発する時にパスポートを忘れて、空港まで母上に届けてもらうも予定の飛行機には間に合わず!、自腹で後発の航空券を買って行ったそうだ。ハハハ。笑わせてくれる。つまりスポンサーもマネージャーもコーチもついていない訳だ。にもかかわらず、この出遅れた大会でも優勝したり、駅伝で新記録を出したり、プロに混じって良い戦績も残している。今日の別府でも実業団プロの選手に必死でついて行き、最後で引き離して見事、優勝。2位になったプロの人は、インタビューに応えて「悔しい」と言っていたが、趣味で走ってる人に負けて、悔しいどころか、恥ずかしい、はずだ。そして川内選手には、久しぶりにスポーツ選手から爽やかな笑いと感動とともに、あらためてプロとアマの線引き基準について考える機会をもらった。