京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

長唄「明の鐘」

 今稽古中の曲は、長唄でメリヤスものである。このメリヤスものに分類される曲の由縁は一説によると、吉原遊女でも「気が滅入りやんす」→メリヤス、へ変化、と嘆いたほどの、まぁ京都でいうところの、しんきくさーい曲ということなのだそう。現代風にいうと、めんどくさーいとかややこしーいとでも言おうか。それが理由かどうかは分からないが、全然暗譜ができない。稽古用にアレンジしてあるようなので、それほど長い曲でもないのだが、印象に残るフレーズが一箇所しかなく、あとはずーっと同じような雰囲気のフレーズの繰り返しに聞こえる。当然ながらノリもよくないし、、、などと感じるということは、わたくしもまだまだ西洋音楽に毒されているということ。