京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

満月の出力

 今回の発熱の一因は、扁桃腺の腫れである。なぜ腫れたかというと、煙草の煙とエアコンの風を吸ったからである。散歩中に入った珈琲専門店はいわゆる昭和の喫茶店で、サイフォン式で珈琲をたててくれ、注文したチリだかどこかの豆の濃ゆーい珈琲にミルクを少し入れて、そこにホイップクリームを浮かべるというなんたら珈琲は、滅多に珈琲を飲まないわたくしでもすごーく美味しいと思ったが、昭和なだけに、全席喫煙し放題。挙句の果てにはカウンター内で珈琲をたてる気難しそうな職人親父までもが、わたくしたちの目の前で煙草を吸い出した。その場所にはエアコンの風も当たっていたこともあり、これはマズイな、と考えたが時既に遅し。身体は敏感で、早くも帰り道で喉がいがらっぽくて、腫れぼったくて、気持ち悪さこの上なかった。その晩にはのどちんこ真っ赤っか。目ぇの中までしかしかする。
 しかし折しも5日は満月で、一説によると出るものは出まくるという作用が起こり易い時らしく、例えば人が生まれたり死んだり、犯罪を起こしたり、止血がなかなかうまくいかなかったりする率が他の日に比べて高いそうだ。わたくしの身体もその自然の法に則り、侵入してきた異物をせっせと排出して浄化するために、即行で熱も出してくれていたというワケ。このジャストなタイミングとはたらき。お月さん、サンキウ。