京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

発熱中の音

 七草粥を食べて今年の無病息災を念ずるより先に、つごう三晩ほど発熱しちまったぜ。おもしろい?ことに毎回発熱中の布団の中では、ほぼ一晩中、様々な種類の音を多分脳の中で延々と聞くのだが、今回は、なんとお寺の梵鐘の連打だった。しかも眉間で。それも除夜の鐘のようにゴーンンン、、、ゴーンンン、、という余韻をもった心地よい間合いではなく、ゴンゴンゴ、ンゴンゴンゴというかなりテンポの早い乱打状態。これはきっと心臓が脈打つ音と呼応しているのだと思うのだが、それを眉間で感じるというのも結構しんどいものがあった。さらに三晩目は習ったばかりの、獅子舞の能管部分の唱歌。あの闇を切り裂くような能管の音に乗せて、ヒーイヤーァアーーーアヒーーイイイって、、、我身ながらいい加減にしてもらいたい。しかしまぁ発熱時はいつもこの調子で熟睡できるわけがないことはわかっているので、諦観して目を閉じて静かに横たわっている。いつもなら右半身を中心におこる筋肉痛や関節痛が、今回はほとんどなかったのが幸いだった。また発熱による悪寒や発汗については別に苦しうない、よきにはからえ、という感じで、ある種の快感さえ覚えるのはちょっとした変態かもしれない。我ながら。そんなこんなで、お蔭さんでやっと今夜はぐっすり眠れそうだ。