京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

数学ブックトーク 森田真生

 独立数学者の森田クンが数学に関する本を紹介するトークイベントへ。今の日本の高校までの数学教育と大学での数学研究との齟齬について考えてみるにはじまり、世界の数学史を説明し、日本の明治以前の和算を説明し、明治期に入ってきた洋算との違い等々と、デカルトの著作や日本の数学史について書かれた本や素数がズラーと並んでいるだけの本(!、下)など、5冊の本の内容やその活用例等を、まるでパズルをパチンパチンとはめていくかのように、早口で紹介し語っていった。早口ではあるが、面白くかつ論理的に、一つの事を説明するのに、例を挙げたり噛み砕いたりして色々な角度から語ってくれるので、こちらの思考回路もだんだん整ってすっきりしてくる。そんな感じで終わってみると4時間近い語りの間で、うとうとしたのはほんの数分間位だけだったと思う。多分。そこのところは森田クンも「一番地味な、盛り上がらない時期」と言っていた。
素数表150000個