京都こみち日記

こみちを歩く こみちに迷う 日々のこと

「数学する身体」森田真生著

数学する身体 この本は10月15日に発刊されたばかりで、実を言うとわたくしも今日手にしたばかりでまだ読んでいない。だが、つい先刻まで刊行を記念しての著者ライブインタビューを聴き爆笑していたところ。本は、装丁も使われている紙やカバーの紙も至極かっこよく手触りもよく、ずしりと重い。内容も、表面的な情報の紹介にとどまらず、数学の重層と著者の思考の深層が著されているようだ。一方、この本を手にしたばかりの著者の感想は「自身の一部が死んで、本に形を変えてまた生まれ直した感じ。清清しい気持ち。」との弁で、とても軽々としていた。その証拠に、インタビュアーのミシマ社の三島さんはインタビューの終始椅子に腰掛けて、へーとかほぉとか相槌を打っているのだが、インタビューを受ける森田さんは、話し出すとなぜか立ち上がる。そして、立ったまま延々話し続けて2時間経過した。しかし時間の長さを感じさせない話の内容で、いつもながら感服する。これぞ、数学する身体。さて、本読もう。